乳がんについて友達へのSNSでの公表
かわいそうって思われたくない
乳がんになったとき、もし周りの人に自分が乳がんって知られたら
若いのにかわいそう
もしかしてこの子死んじゃうのかな・・・?
って思われるんじゃないかって勝手な被害妄想を持っていました。
もちろんそれは今でも多少思うことがありますが、以前より全然マシになりました。
元々友人には治療が終わった段階や、自分の生活が通常に戻ったタイミングなど、
自分に友人へ公表する勇気が持てる日がきたら
公表しようかとうっすら頭の中で考えてはいました。
その理由は、芸能人が癌になったと公表した時よりも
実際に自分と時間を共有したことがある一友人の私が公表した方が
乳がん検診や、セルフチェックの大切さがリアルに伝わりやすいのではないかと考えたからです。
自分と同じ学校やバイト先に通っていた子が・・・
って聞いたら私が逆の立場でも、怖いって思うかもなと。
私が周りの友達よりも早い段階で乳がんになったことは
人の役に立てるチャンスをもらったのかもしれない。
そんな風にも考えていました。
いざ!友達へSNSで乳がんを公表
SNSで公表する前に会う機会があった近しい友人には
乳がんになったことを伝えてありました。
ですので、SNSでの公表はSNSだけで繋がっている友人たちへの公表でした。
そのタイミングは元々の想定よりも早くやってきました。
理由は大きく三つあり、
一つは初回のEC療法の副反応がきつ過ぎたことです。
ずっとベッドの上でとにかく時が過ぎるのを待つ中で、
こんな思いをする人がひとりもいなくなったらいいのに。
癌の人が全員治ったらいいのに。
そんな風に考えるようになりました。
私ってこんなに人のことを思うことができる優しい人間だったか?
これは菩薩の心を手に入れたかもしれない(笑)
なーんて思ったほど。人って大変な思いをすると変わるものなのですね。
二つ目の理由は、ブログを始めたことです。
私のつたない文章を読んで、
自然と涙が出ました。
と言ってくれる方が数名現れたのです。
それは自分にとっては思いがけない出来事で、
こんなに嬉しいことがあるのかと思いました。
自分の言葉ももしかしたらちゃんと人に届くのかもしれない。
そんな風に思わせてくれました。
その方々には本当に感謝しています。
三つ目の理由は、EC療法2回目の後の体調がとても良かったことです。
抗がん剤治療を始めてから、こんなに体調が良いと思えたのは初めてでした。
(また2回目以降の副反応の様子については別記事にまとめる予定です。)
体が元気だと自然と心も元気になれました。
今ならみんなに伝えるための文章を作る余裕があるかもしれない。
それに、乳がん検診を受けるのも、セルフチェックをするのも、
予防のための運動をするのも、早いに越したことない。
そう思いました。
そう思ったら寝ようと思ってベッドに入ったのを抜け出し、
夢中で文章を作っていました。
でもそれはとても緊張する作業で、私が伝えたいことよりも
みんなが私のことを心配する気持ちの方が上回ってしまわないかと、
何回も文章を読み返し添削しました。
SNSに挙げるだけの文章をこんなに読み返したのは初めてでした(笑)
私なりの伝え方
実際に私がSNSに公表した時の文章は下記のとおりです。
数字とかは全てがんセンターの講習会や学会でもらった資料通りに書きました。
友人からの言葉
私は友人に公表して本当によかったと思いました。
もちろんみんな応援メッセージもくれたのですが、
応援メッセージだけではなく、
「私も明日から一駅分歩いてみようと思う!」
「私も自分ができることから始めてみようと思う!」
「私も体調崩しがちだったから、見直すきっかけをくれてありがとう!」
「あの文章を読んで、週末に散歩行ってたくさん歩いたよ。
そしたらすごく春を感じられた!ありがとう!」
のように、運動を始めてみると言ってくれた友人がとても多くいました。
私が伝えたかったことを友人がしっかり受け止めてくれた。
その事実が本当に嬉しかったです。
それに私にはこんなに素敵な友達がたくさんいたんだった。
かわいそうって思われないかってそんなことばかり考えていた自分が少し恥ずかしくなりました。
私の方がみんなを信頼していなかったんじゃないか、
そんな風にすら思えました。
きっとみんなは今後も癌なんて関係なしに、
私のことを他と変わらない一人の友人として付き合ってくれる。
そう思えたらとても気持ちが軽くなりました。
他にも驚きの出来事が!
この投稿を公表した友人の中に、乳がん闘病中で、
病院も主治医も同じ人がいたのです!
その子がすぐにDMをくれて、次回病院に行く日も同じだったため、病院で会う約束をしました。
病院で友達に会える日が来るなんて思いもしていなかったので、
次回病院に行くのがとても楽しみになりました。
その友達とはこんなことがなければ今後連絡を取ることはなかっただろうなという距離感だったため、
こういうご縁ってあるんだな~と感慨深かったです。
思い切って公表してよかった!
これが私の感想です。
乳がん経験者さんと話すと、どこまで周囲の人に話そうか迷っている。
そういう話をよく一緒にしていました。
どこまで公表するかは本当に人それぞれで、正解はないと思います。
みなさんにとって、一番心地のいい公表範囲を見つけられるといいなと思います。
何にせよ、まずは自分の心の健康が第一優先。
私の公表は、一参考例として受け取ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。