抗がん剤後の発熱による予想外の入院

発熱

初回のEC療法から10日後に37.5度の熱が出ました。
抗がん剤始めてから発熱するのは初めてだったので少し焦りました。
でもEC療法の前に先生から発熱した場合の対処法を
聞いていたので、言われたとおりに38.0度を超えた段階(12日目)で
病院に連絡を入れ、処方されていた抗生剤の服用を始めました。

熱に関していうと、EC療法は前回の抗がん剤の時よりも
翌日以降の体温が高かったです。

パクリタキセル他→36.3度ぐらい
EC療法→36.7度ぐらい

熱だけ見ても、やはりEC療法の方が私にとってはきつい薬だなと思います。

38度以上の熱が出てからは、解熱剤が効いているうちは37度ぐらいに下がり、
解熱剤が切れると38.9度ぐらいまで上がるというのを繰り返していました。
熱が下がる気配がなかったので、万が一EC療法を続けられなくなったら
どうなるんだろう・・・といらぬ心配をして不安になりました。

結局微熱だった時も含め4日経っても熱が下がらなかったので、
一度病院に来るように言われました。

まさかの入院

今までがんセンターに一人で行ったことはなかったのですが、
その日は初めて一人でがんセンターに行きました。

抗がん剤を打つわけじゃないし、熱が下がっているときなら問題なく動けるし、
きっと追加の抗生剤をもらうだけだろう。ぐらいの気持ちで。
それがあまかった・・・(笑)

血液検査をしていつも通り先生に会いました。

(先生)好中球の数値が低くなっていて、熱以外の症状がないので
恐らく発熱性好中球減少症かと思われます。
好中球の数値が500以下の場合は入院して病院管理になります。
現在500以下なので入院になります。
本日ご家族の方はいらっしゃらないんですか?

(私)えっ、、、入院ですか・・・
今日ひとりで来ていまして、、
荷物を取りに帰ってもいいですか・・・?

(先生)いえ、解熱剤で熱が下がっているだけで
本来相当しんどいはずなのでそのまま入院してください。
今看護師が案内しますね~

(私)わかりました。。。

と、私が全く想定していなかった入院になり、
楽観視しすぎていた自分にドン引き(笑)
夫にも本当に一人で大丈夫なのかと朝何度も聞かれ、
母からも一人で大丈夫なのかLINEが来ていて、
それを振り切って大丈夫だから~♪なんてのりで来てしまったのが
大きな間違いでした。結局急遽夫に仕事を切り上げてもらって
荷物を持ってきてもらうことになりました。

入院するのは手術の時だけだなんてあまい考えは捨てないとなと、
自分がいかに強い薬を体に入れているか再認識しました。

入院生活

入院手続きはあまりにあっさりしていて驚きました。
入院受付で保険証のコピーを提出し、ざっくりした入院説明を受け、
手首に名前とバーコードの入ったバンドをつけられて
もう自分のベッドに案内されました。
ベッドについてから3枚ぐらい必要書類に記入をしてそれで終わり。

パンツすら持っていない状態でベッドに座っている自分が嘘みたいでした。(笑)

荷物は夫に用意してもらって何とかなりましたが、
車で行ってしまったために車を家まで移動させる必要がありました。
そのために結局両親にも一度病院に来てもらって車を移動させてもらいました。
初めから誰かと一緒に来ていれば家族をこんなに
バタバタさせなくて済んだと思うと、もう一人で来るのは
絶対にやめようと思いました。

入院期間は1週間程度、早ければ4日程度で退院できるという話で、
結局ちょうど1週間で退院しました。

熱が下がるまでは退院できないと言われ、熱が下がるまでの間は
やはりしんどかったです。
熱が38度を超えたら看護師さんに解熱剤をもらうのですが、
熱が上がり始めてから、38度超えて薬をもらって
薬が効くまでしんどい時間が2時間ぐらいあるので
それを1週間以上繰り返すのは心が折れそうでした。
熱がある状態が1週間以上続くなんてそもそも初めての経験で怖かったです。

初めのうちは何かの菌に感染した可能性もあるということで、
熱が上がったタイミングで血液培養もしました。
でも結局何も菌は出てこなかったようで、
やはり好中球が下がりすぎたのが原因だったようです。

入院中に行ったのは、抗生剤の点滴と好中球を作らせるための注射です。
注射もかなり痛かったですけど、点滴の針がずっと入っているのもかなり不快でした。

初めての経験ばかりでしたがもう一つ初めての経験があり、
点滴が血管から漏れたことです。
元々問題なく点滴が入っていたはずの場所から
数日後に点滴が漏れるようになってしまったのです。

抗がん剤治療をしていると、血管がもろくなるというのは
看護師さんから聞いたことがあったので初めて知ったわけではなかったですが、

いよいよ自分の血管もそんなにもろくなってしまったのか・・・と。

抗がん剤打つときに漏れないことを祈るばかりです。

熱は入院から5日後にようやく下がり始め、
6日目に熱が上がらなかったので7日目に退院となりました。