トリプルネガティブが一番悪いのかどうか
こんにちは。
乳がん経験者さんとの会話の中でごく稀に傷つくことがあります。
今日はそのことについて書いていこうと思います。
乳がんのサブタイプ問題
乳がんには種類があって、私はトリプルネガティブという種類です。
乳がんを経験したり、調べたことがある人は
種類別の特徴や生存率を調べた経験がある人が多いのではないかと思います。
どうしてもトリプルネガティブについては
悪く書かれていることが多いです。
実際そうなんだろうなとも思います。
私も乳がんということだけはわかっていて、
まだサブタイプなどの詳細が分かっていない時は
トリプルネガティブだけは嫌だなと思っていました。
まさか本当に4分の一の確率で引き当ててしまうとは思ってもいませんでした(笑)
乳がんの経験者さんとの会話は多くのことを分かり合える嬉しさがある反面、
お互いに知識が豊富な分、乳がんを知らない人との会話では出てこないような
乳がんの詳細についての話になることも多いです。
そんな会話の中で時々、
「トリプルネガティブだけにはなりたくなかった」
「トリプルネガティブが一番悪いって先生から聞いた」
といったような会話が出てくることがあります。
もちろん誰にも悪気はなく、それが事実だし、
私も同じ気持ちだったのでどうこう言う資格はないと思います。
でも人から言われるその言葉に、
自分では意識していなくても地味に傷ついているようで、
その言葉が頭から離れなくなってしまうことがあります。
トリプルネガティブという癌を自分ではもうとっくに受け入れて、
前向きに治療しているはずなのに。
私って治らないのかな・・・?
長く生きられないのかな・・・?
と、一度乗り越えたはずの壁がまた急に表れたような感覚になるのです。
人と比べない努力
トリプルネガティブという名前に引っ張られて
不安になってしまうことが悪いことではないと思いますが、
そんなことに貴重な時間をとられるのはもったいないなと感じます。
そんな自分を打破したい!
今の私に足りないものはなにかと考えたときに、
人と比べることをやめるべきだ
と思いました。
治療をしていく中で、
そもそも乳がんは他の人と比べようがないと思っていました。
自分と全く同じ症状の人がいないからです。
それなのに人と比べて一喜一憂するのは意味がないですよね。
何か月も前にわかっていたはずのことを、また改めて思い返す。
治療中は不安になるたびにこれを繰り返すのかなと思っています(笑)
先日乳がん治療中の友人に会って副反応の話をしました。
同じ抗がん剤を使用していたはずなのに、副反応の出方が全く異なりました。
がんセンターで呪文かのように繰り返し聞く言葉ですが、
「ひとによる」
これは本当にその通りなのですよね。
それに他の種類の乳がんの方の話を聞いていても
治療で苦労していない人の話は聞いたことがないし、
みなさんそれぞれ大変な思いをしながら戦っています。
だからトリプルネガティブが一番悪いのかと言われたら
そうでないと感じる部分が多いのも事実です。
トリプルネガティブという言葉に踊らされず、
人と比べないように目の前のことに集中していきたいなと
改めて思いました。
ちょっとした夢
私がブログを始めた理由のひとつに、
トリプルネガティブ ステージⅢでも生きられる
そんな姿を今後治療していく人に知ってもらいたいというのもあります。
(だからこそ長生きしたい!笑)
それは私が治療前にたくさん検索したときに、
亡くなった人の記事ばかりが目についたからです。
ただでさえ今後の治療が不安な中で、
自分も死んでしまうのではないかという恐怖を味わうのはとても辛かったです。
どうせ治療に向かうなら、
この人も今生きているし、私もきっと大丈夫!
そんな風に前向きな気持ちで進んでほしいなと思いました。
いつか私がそんなきっかけになれる日がきたらいいな。
そんなことを思いながら絶賛治療中なのであります(笑)
治療中はどうしても気持ちが後ろ向きになりがちですが、
時々思いっきり明るい未来を思い描いて
自分を前向きにさせる時間が必要ですね。
今文字を打っていてそう思いました。
来週の今頃には入院です。
今回の入院は長いし嫌だな~と思っていましたが、
新しい友達をつくるチャンス!
そう思って、前向きに入院してきます!
最後まで読んでいただきありがとうございました。