抗がん剤治療中の肌の変化
こんにちは。
私は抗がん剤治療中に良かった変化がありました。
それは肌の変化です。
肌がつやつやになりました。
決して抗がん剤の副反応で肌がきれいになったわけではありませんが、
私が治療中に何をしたかご紹介したいと思います。
肌が大荒れしたパクリタキセル期
抗がん剤治療を始めてすぐに肌に変化がありました。
それは悪い変化でした。
頬や顎、おでこ、頭皮全体にニキビが大量発生しました。
特にひどかったのは頭皮です。
当時のニキビ跡は未だに残っていて、髪がまだ生えそろっていない今は
まだ結構目立ちます。
頭皮の大量ニキビもかなり不快な気持ちになりましたが、
一番ショックを受けたのは顔の肌の変化でした。
顔の中で一番ニキビが多くできたのは顎でした。
元々顎にニキビができやすい方ではありましたが、
いくつものニキビが同時にできては潰れるというのを繰り返すのは初めてでした。
頬やおでこにも常にニキビがいくつかできていました。
でも一番気になったのは頬の赤みと乾燥です。
回数を重ねるごとに赤みと乾燥が酷くなり、
洗顔で石鹸を使用するのも刺激になるのではないかととても気になりました。
赤みが強く出たのは女性がよくチークを塗るような部分です。
かなり広めにチークを塗ったような範囲に強く赤みが出ました。
色味の濃さでいうと、色付きの下地やファンデーションを重ね塗りしても
隠せないぐらいの赤みです。
チークを塗るとアンパンマンみたいになっちゃうし、
かといってチークの代わりになるようなきれいな赤みではないという、、
もう対処の使用がありませんでした。
マスクで隠しきれるような範囲のものでもなく、
マスクをしていても上の部分は少し見えてしまう状態でした。
他にも瞼もかなり乾燥しました。
抗がん剤の初めの1、2回目で乾燥からなのか
瞼の上がかゆくなってしまい、
自分で少しかいてしまったせいかそこからより乾燥が酷くなってしまいました。
そのせいで頬だけでなく瞼の上にも化粧が上手く載らなくなってしまいました。
私はラメが多めのアイシャドウを好んで使用していたのですが、
そのような質感のアイシャドウは全くというほどのらなくなってしまい、
急遽マットな質感のアイシャドウを買い足しました。
マットな質感のアイシャドウはきれいにのってくれました。
私が買い足したのはキャンメイクのパーフェクトマルチアイズXです。
安いし、ドラックストアで簡単に手に入るので同じような症状の方がいたらおすすめです。
ニキビや頬の赤みのことも主治医に相談して塗り薬を処方してもらいました。
ニキビ用の塗り薬はパクリタキセルの時はずっと使用していましたが、
頬の赤み用の薬は1週間ぐらい使用して、
赤みが少しずつ黒くなって乾燥する感じがして使用を止めてしまいました。
抗がん剤治療を始めて1か月半ぐらいの時が精神的にも結構きつかったです。
ただでさえ他の副反応も酷くなっていく中で
肌が荒れ放題の顔面にかなり落ち込みました。
化粧でもマスクでも隠せないし、もう抗がん剤が終わるまで頑張るのをやめよう。
そう投げやりになったのが後に功を奏したのです。
何もしないケア
当時肌荒れもそうですが、治療を始めてぶくぶく太ってしまい
家から全く出たくなくなり、主人のいる週末でさえ
徐々に外出をしなくなりました。
家族にしか会わないし、顔を洗わなくていいや。
そう思ってある日洗顔をやめたのです。
とにかく頬や瞼が乾燥していたので、
朝ぬるま湯で顔を洗うだけでも乾燥してしまう気がしましたし、
お風呂で洗顔石鹸を使用して顔を洗うのも刺激になる気がしました。
そういうちゃんとした理由もありますが、真冬で寒かったのもあって
ぬるま湯で皮脂がもっていかれるからと言って
朝に水で洗うのも寒くて嫌だな・・・と思ったのもあります(笑)
そしてまず初めに朝洗顔をやめました。
外出するために化粧をするときだけ朝水で洗顔をしていましたが、
それ以外の日は朝洗顔を一切やめました。
(洗顔をしないので、朝はスキンケアもやめました。)
しばらくは朝洗顔のみやめて、夜お風呂では
通常通り洗顔石鹸を使用して洗顔をしていました。
でもそのうちそれも必要ないのではないかと思い、
(私は使用しているシャンプーが石鹸シャンプーなので
肌にシャンプーが残る恐れがないため)
お風呂でも顔はお湯で流すだけにして洗顔石鹸の使用をやめました。
(夜はスキンケアをしています。)
化粧をしたときだけはクレンジングをして洗顔石鹸を使用しました。
そうしたら1か月ぐらいで明らかに肌が変わってきました。
まず肌が乾燥しなくなったのを感じました。
頬の赤みも少しずつひいてきて、1か月ぐらいで赤みが無くなりました。
顔にできていたニキビも無くなりました。
ただ抗がん剤の副反応で出ていた肌の異変の改善については
正直洗顔をやめたことによる変化かわかりません。
というのも頭皮にできていた大量のニキビも
抗がん剤を始めてから3か月目ぐらいから少し減ってきていたからです。
頭皮ケアは何も変えていないのにニキビが少し減ってきていたことを考えると
顔に出ていた副反応の改善も時間の経過によるものだったのかなとも思います。
でも明らかに変化を感じた肌の変化もあります。
それは毛穴が閉じたことです。
私はずっと小鼻の黒ずみがコンプレックスでした。
どうにか改善できないかとかれこれ10年ぐらい
小鼻の黒ずみと闘ってきました。
それがたった1か月で改善されたのです。
(これまでの10年間はなんだったのか・・・笑)
元々毛穴の開きで悩んだことはありませんでしたが、
その1か月で小鼻の黒ずみが毛穴の開きによるものだったということがわかりましたし、
頬も毛穴が無くなったと感じました。
だからこれまでは自分では気にならなかっただけで
頬の毛穴も開いていたんだなと気が付きました。
その後2か月後ぐらいには見違えるように肌がきれいになりました。
自分の肌に自信が持てるほどです。
頭皮のニキビもできなくなりました。
それは抗がん剤がEC療法に切り替わったことも大きかったと思います。
だからEC療法に切り替わったころには肌トラブルから完全に開放されました。
もちろん肌以外の副反応はずっとあったので
完全にストレスフリーになれたわけではありませんが、
それでもストレスが一つ無くなったことは嬉しかったです。
今では化粧をした日もクレンジングだけにして、
お風呂ではお湯で流すだけにしています。
初めに肌がきれいになったと感じたときは
顔中のうぶ毛も完全になかったので本当につるつるでした。
産毛が生えてしまった今は当時より毛穴があるように見えてしまいます。
でも産毛が生えているだけで毛穴自体はしまっているので
肌は変わらず、つるつるです。
最近は会う友達みんなに「肌綺麗になったよね?」と言ってもらえるので
嬉しくて調子にのっています(笑)
朝顔を洗うのをやめたなんて汚いと思われそうで
聞かれない限りあまり人には言いたくないですが、、、
落としすぎないケアを推奨している人がいるのは知っていましたが、
その効果は本当だったのだなと実感しています。
肌本来が持っている保湿成分を肌にとどめておくことって
思いのほか大切なのだと思いました。
最近はすべすべの肌が嬉しくて、日中も何度も自分の顔を触ってしまいます。
(きっとこれは良くないのでおすすめしません笑)
もし乳がんになっていなかったら、洗顔をやめようなんて発想にならなかったと思うので
これは嬉しい贈り物でした♪
顔を洗うのをやめようなんて思い切った行動に出る人はあまりいないかもしれませんが、
こんなことやる人もいるんだなぐらいに思ってもらえたら嬉しいです。(笑)
最後まで読んでいただきありがとうございました。