静岡がんセンター初診

待ちに待ったがんセンター初診の日。
夫と2人で向かいました。
その日はただ先生と話すだけで、今後の検査の流れを聞く程度かと思っていました。
しかし実際は全然違いました。

先生は前のクリニックで撮ったエコー画像2枚をみて直ぐに、

(先生)詳しい検査はこれからなんで、ちゃんとした診断が下りるのは先ですけど、
画像見る限りほぼ乳がんです
ちょっとサイズだけ測るんで、ちょっと見せてもらいますね〜。
あと、今後の検査のスケジュール入れちゃうんで、来れない日ありますか〜?

(私)新婚旅行の予定があるんですけど、行っても大丈夫ですか…?

(先生)新婚旅行ですね〜。行ってきてください。

と。(笑)

癌の告知アッサリ過ぎるし、
プロフェッショナルって凄すぎる…2枚の画像でわかるのか。
そして新婚旅行も問題ないのか。
ってとっさに思いました。

夫も顔面蒼白で、その後看護師さんが一生懸命その後の検査の説明をしてくれましたが、
どこか上の空のような気持ちでした。
でも看護師さんも、

新婚旅行前に全ての検査が終わって、
癌のこともハッキリするからモヤモヤした気持ちで行かなくて済むから良かったですね!

と励ましてくれて、

やっぱがんセンターのスタッフはめちゃくちゃ癌に慣れていて、素人の私たちとの温度差を感じました(笑)
でもそのおかげでがんセンターに通い始めてからずっと安心感があります。

検査のスケジュールは丸一日かかる日もあれば、半日の日もあり、
合計で3日半かかりました。
突然その分仕事を休まなければならなくなったので、
私も夫もこの段階で、上司に事情を話しました。

私は初診の外来受診時間が夕方だったため当日に検査は入りませんでしたが、
受診時間がもっと早い場合は、先生と話した後そのままいくつも検査を回るようです。
検査が一通り終わるまでの期間は急に検査が入ることもあるので
突発的に仕事を休むことがある認識でいた方がいいと思います。

悲しいディズニー

がんセンターの初診の数日後に、私たち夫婦と姉家族と母と祖母のみんなで、
ディズニーシーに行く予定がありました。
何ヶ月も前から計画をしていたし、
私が一番ディズニーに慣れているので、なるべくスムーズに回れるようにしなきゃ!
などと、色々考えて張り切りまくって、多分誰よりも楽しみにしていたと思います(笑)

そんなディズニーすらも行きたく無い。
みんなの前で突然泣き出すかもしれない。
最後のディズニーになったらどうしよう。
と夫に泣きついて、行くのやめようか?
と夫も言ってくれましたが、
お母さん達も孫達とディズニー行けるの凄く楽しみにしてるし、
私達がいかないと車も足りないし。と
冷静な自分も居て、無事に行くことがでました。
でも、姉にだけは事前にLINEをして癌のことも話しました。
私だけでなく、夫もいつ泣き出すかわからない状態だったので、
何かあったらフォローしてもらいたかったからです。

でもあんなに心から楽しめないディズニーは初めてでした。
いつものパーク、いつものミッキー、
甥っ子たちのはじける笑顔、
おいしいポップコーン。
全部いつもの幸せな楽しい時間なはずなのに、、、
私も夫もやはり頭のどこかでずっと、
これが最後のディズニーになってしまったら…って考えてしまっていました。

母へのカミングアウト

どのタイミングで家族に話すべきかとても迷いました。特に心配性の母に。
検査の結果がすべて出てからがいいのか、、、
でも母の性格上早めに把握しておきたいだろうなとか。
そもそも娘が乳がんって聞いたらどう思うんだろうか、私は親不孝者だろうか、、、

直接対面で話すことだけは決めていたので、
最終的には、直近で顔を合わせるディズニーの日の夜に話しました。
(ほぼ乳がんであると言われたが、まだ何も検査が進んでいない状態の時)

当時はとにかく暗くなっていましたが、今思えば
今後の検査や治療がどのように進むのかも全く未知の状態だったし、
どのタイミングで話してもよかった気がします(笑)
打ち明けられた家族も、最初こそはお通夜みたいな空気になりましたが、
やはりどこかで気持ちを切り替えてくれて、
治療を全力でサポートしてくれることになりました。