ホットフラッシュ

どの副反応もびっくりするししんどいですが、
中でも悩まされたのがホットフラッシュです。

先生からは更年期障害のような症状が起きる。と
サラッと説明されただけでしたが、実際に始まってみると

世の中の先輩女性たちはこんなに大変な思いをしてたのか・・・

と世の中の先輩女性たちに脱帽な気持ちになりました。

私に出たホットフラッシュの症状は、何をしているとか関係なしに
突然体中がブワッと熱くなり、着ているものを少し脱がないと
いられなくなるような感じでした。
特に悩まされたのが睡眠時。
夜中に何度もその症状で目が覚めました。

症状が出始めたのは抗がん剤を打ち始めてすぐでした。
一番の解熱方法は帽子を脱ぐこと。
髪がなくなってからは特に、暑くなったらすぐに帽子を脱ぐことで
少し爽快感が得られました(笑)

味覚症状

抗がん剤治療を始めて1か月経ったころから
塩味をほとんど感じなくなりました。
特にお醤油は直になめても全く味がしないぐらい。
夕飯でお刺身を食べたときに気が付き、いよいよ来たか・・・
とすごくショックでした。ごはんの楽しみがなくなってしまう気がして。

素材そのものの味はしたのと、酸味は感じやすかったので
トマト味のものや、お酢を使った酸味の強い味付けのものを多く食べていました。

足のしびれ

抗がん剤治療を始めて3週間ぐらい経った頃から
足の指にしびれを感じるようになりました。
しびれと言っても一日中ずっとしびれを感じているわけではなく、
ウォーキングなどでいつもより多く歩いた時に
足の指が少しビリビリする感じがしました。
日常生活には一切支障がなく、でも今まで味わったことがない違和感でした。

副反応後半戦

これまでは抗がん剤治療を始めてからすぐに出始めた
副反応についてまとめてきましたが、
後半に出始めた副反応や、前半に出た副反応がどのように変化していったか書きます。

一番強くなったと感じた副反応は、口の中の不快感です。
不快感が一番ひどいのは抗がん剤を打ってから3日間ですが、
その後の回復が弱く感じました。だからずっと口の中がスッキリしない・・・
私にとってこれはかなり不快でした。

新たに加わった副反応としては、
抗がん剤を打ち始めて2か月後ぐらいから、
手の指にしびれを感じるようになりました。
生活に支障はありませんが、手のしびれは常時感じていました。
また、抗がん剤の回数を重ねるたびに酷くなっていきました。

あと、抗がん剤の回数を重ねるたびに倦怠感が増しました。
抗がん剤を打ち始めて半月ぐらいは倦怠感を感じるのは
抗がん剤を打ってから3日間ぐらいでしたが、
その後は抗がん剤を3日経ってもあまり元気になる感じがせず、
ずっと体が重く感じていました。これは結構きつかったです。
今まで元気だったのが当たり前の世界にいたのに、
まるで別世界に来たかのような感覚・・・

でも逆に弱まった副反応もあり、それはホットフラッシュです。
ホットフラッシュは、抗がん剤打ち始めて2か月後ぐらいから
起こる回数が減り、2か月半ぐらい経った頃には
ほとんど起こらなくなりました。
これはかなりありがたかったです。
このころぐらいから、夜も起きる回数が減り、
ぶっ通しで4時間ぐらいは寝れるようになりました。

気持ちの変化

軽くなった副反応もあるとはいえ、総合的に見ると
抗がん剤の回数を重ねるごとに体はしんどくなりました。
それに比例して気持ちもかなり落ち込みました。

治療が始まってからの第一落ち込み期は
抗がん剤を始めてから1か月半ぐらい(前半の抗がん剤の半分ぐらいの回数の時)でした。
どんどんしんどくなっていく体、変わっていく見た目、
まだ半分も残っているのかという絶望感・・・
回数をこなしているわけだから残りの回数が減っているはずなのに
なぜかあまり減っている感じがしないんですよね。

こんなに落ち込んでばかりいると体がより癌に浸食されそう。
と不安にかられ、元気を出したいのに前向きになれなかったです。
毎週木曜日が抗がん剤の日だったので、
水曜日の夜になると「行きたくない・・・」と夫に泣きついていました。

癌になる前は日曜日の夜になるとサザエさん症候群になっていましたが
あれは贅沢なものだったなと癌になってから思いました。(笑)

気持ちが少し前向きになってきたのは、
前半の抗がん剤が残り3回になったころ。
数週間しか変わってないのに急に終わりが見え始めた気がして、
少し前向きになれました。
次の抗がん剤の副反応を調べ始めると怖くなることもありましたが、
前に進んでいると思うと嬉しかったです。