懇親会への参加
静岡がんセンターでは乳がん経験者ならだれでも参加できる懇親会がありました。
乳がん治療を過去に経験されているアドバイザーの人も参加されていたので
何か悩みや聞きたいことがあればその場で何でも聞ける状態になっていました。
正直私は何か特別質問したいことがあったわけではなく、
他の人たちの質問内容を参考にさせてもらえればいいな、
あわよくば友達ができたらいいな(笑)
なんて気持ちで参加していました。
年齢層は様々で、30代~70代ぐらいに見えました。
多重癌だった人もいれば、再発を経験した人、現在手術で入院中の人、
抗がん剤治療中の人、治療を終えたばかりの人、状況も本当に様々。
自分よりもかなり重い状況を経験している人を目の当たりにして
それで今元気に生きてるんだな。
とびっくりしたのと同時に、過度に将来を不安視するのはやめようと思えました。
飛んできた質問指名
質疑応答時間になり、挙手性で質問を発表する状況になりました。
しかし質問を持った状態で参加したのは一人しかおらず、
すぐに司会進行者がランダムで指名する状態になりました。
そしたらなぜか一発目に指名されました(笑)
とっさに捻りだしたのが、ホットフラッシュへの対応方法と
入院にパジャマは何着必要なのか。
ホットフラッシュに関しては冷やすしかないだろうし、パジャマ?!?
言ってしまった後に自分でも何を言っているんだと思いました(笑)
でもその質問に対してその場でも複数人の人が積極的にアドバイスをくださり、
それ以外にも入院中にあると便利なものを教えてくれました。
ホットフラッシュに関しては、
・ハンディ扇風機を持ち歩いたり、職場にも常備
入院中に必要なものは、
・洗い替えの服は3着あれば十分で実際は2着でも足りる(洗濯機と乾燥機があるので)
・術後は毎日先生に傷跡を見せるので、前開きのパジャマが理想的。
でもすぐに胸が出せれば何でもOKとのことでした。
・ウォーターサーバーやお湯があるので、
コップやインスタントコーヒーを持参すれば飲める。
・S字フックがあると便利
・入院中はとにかく暇なので、暇つぶしの道具必須
懇親会でいただいたアドバイスはこんな感じでした。
私も癌サバイバー6年目
懇親会で私が出した大したことない質問に皆さんが
とても丁寧に答えてくれただけでもありがたかったのですが、
驚いたのは懇親会終了後のことです。
「私も癌サバイバー6年目だよ!懇親会聞きながら
私も参加したい!ってうずうずしてたよ~(笑)」
とその場にいた看護師さんが話しかけてきてくれたのです。
「患者さんと話しているときにホットフラッシュが起こって
どうしても我慢できなくなったときは、ちょっとだけ裏にはけて
ハンディ扇風機2個持ってガーッと冷やしてすぐまた患者さんのところに戻るの(笑)」
とあっけらかんと話してくれました。
この人は患者さんとの時間が長い仕事なのに
ホットフラッシュと付き合いながら働いてる。
事務職の私はきっと楽勝だ。そう思いました。
他にも驚いたのは、片胸を全摘後にどのようなシリコンパッドを使用しているか
その場でパッドをとって見せてくれたことです。
物凄くオープンだし、めっちゃ参考になる!!
下着の選び方の講座を受けた後だったので、
その場にいた人たちもみんなが参考にしていました。
それを皮切りに、周囲にいた人がわらわらと私のところに来て
入院中のアドバイスや励ましの言葉をくれたのです。
「まだ若いでしょ?いくつ?」
「絶対大丈夫だから頑張ってね!」
年齢の質問が飛んできて、
もしかしたら私が若いから、より周りの人たちが
アドバイスをくれようとしたのかな?と思いました。
これまで私に快くアドバイスをくれた人たちはみんな
私よりも年上で、私が若いことを気遣ってくれました。
先輩にかわいがってもらう後輩の気持ちになりました。
若くして癌になることって悪いことばかりじゃないじゃん♪
そう思えて、嬉しかったです。
またその看護師さんは、
「私はズンバが踊りたかったから胸の再建はしなかったの~!」
と明るく教えてくれました。
見た目よりも今後も自分が続けたい趣味のための選択。
前向きでとても素敵な理由だなと思いました。
癌なんかに負けていられない!楽しまなきゃ♪
そんな風にも感じ取れました。
私は漠然と再建しなくてもいいやぐらいに思っていました。
でも再建の有無に限らず、今後やりたいことを見つけて
それに向かって治療を進められたらとても前向きになれる気がして見習おうと思いました。
この日私は乳がん経験者の方たちのパワーに圧倒されました。
なんでこんなにパワフルな人たちが癌になったのか不思議なぐらい(笑)
そしてみなさん辛さや苦しみもわかっているからか、
自分ができることなら惜しみなくなんでも手助けする。
そんな強い気持ちを感じました。
乳がん経験者の方って本当に素敵な人ばかり。
私も自分が助けになれることがあれば
自分がしてもらったこと以上のことを返せるように生きていかないとな。
そんな風に思わせてもらった素敵な時間でした。