乳がん手術当日(右乳房切除、腋窩リンパ節郭清)トリプルネガティブ ステージ3

こんにちは。
手術当日の流れについて書いていきます。
これから手術を控えている人の参考になれば嬉しいです。

手術の準備

私は朝一の手術(8:45開始)でした。
食事は前日の夕飯までで、手術当日は絶食。
飲水は当日の朝6時までという制限がありました。

絶食に関しては抵抗がありませんでしたが、
水分を摂れなくなることに少し抵抗があったせいか、
前日の夜中に何度も目が覚めて、時間を確認しながら
やたらと水を飲んでいました(笑)
手術前日はよく眠れなかったという人の話を聞いたことがありましたが、
私もやはりよく眠れませんでした。
緊張していたからなのか、とにかく今のうちに水を摂取せねばと思ったからなのか・・・

当日持参が必要な物(T字帯とビニール袋)に関しては
入院日に看護師さんと一緒に確認をしており、
当日着用が必要な着圧ソックスも入院日に渡されていました。

当日着用が必要な手術着に関しては当日の朝看護師さんが持ってきてくれて
手術室に向かう前に着替えを済ませました。

当日の8時ぐらいに先生が呼びに来て、
ナースステーション付近にある処置室で最後に胸にマーカーをしました。
そこには主治医の先生以外にもう一人別の先生がいて、
エコーとカルテを見ながら2人で慎重にシコリの位置を確認し印をつけていました。

主人とも8時過ぎに病室で合流し、その後病室を出て手術室に向かったのは
8時40分頃でした。

いざ手術室へ

手術室へは主人と看護師さんと3人で向かいました。

使用したエレベーターも普段使用しているものとは違い、
普段はスタッフさんしか使用していないであろうエレベーターで向かいました。
そのせいか手術室への到着もあっという間で、
もっと主人とドキドキしながら歩くものかと思っていましたが
そんな時間は正味2分ぐらいでした(笑)

手術室についてからは、待機してくれていた担当のオペ看の人から
いくつか確認がありました。
アレルギーがあるか、今日はどこの手術をするのか、
持ち込み品があるのかぐらいだったと思います。
お守りを持ち込めるとのことでしたので、
私は癌になってからもらったお守りを全て持ち込みました。
ひとまとめにしてありましたが、中身の個数まで全てその場で確認されました。

それが終わったらいよいよ看護師さんと手術室へ向かいました。
中には13個もの手術室があり、想像よりも多くて驚きました。
基本的に午前中は10室は稼働しており、
午後になると全ての部屋が稼働していると聞きました。

そんな雑談をしながら、手術台の上に寝ころび、
寝ころんでからは看護師さん2名と麻酔科医1名の3名に
心電計など色々な装置を付けられました。
3名が同時に話すので聖徳太子ではない私はちょっとあたふたしました(笑)
看護師さんたちは私の緊張を紛らわすためなのか、ただ雑談しているだけなのか
私を交えながら楽しく談笑してくれました。
麻酔科医の方に注射を刺されてからも談笑しているので

「私ってそろそろ眠るんですか?」

と自分から質問したところ、

「はい、今もう薬を入れています。腕は痛くありませんか?」

と腕をさすってくれました。
麻酔の注射は点滴が洩れた時よりも痛く、苦痛に思うほどでした。

「眠くなってきましたか?」

という看護師さんからの質問に答えて間もなく、意識を失いました。

私は手術に関して一番怖かったのが麻酔で眠ることでした。

自分では気が付かないうちに眠ってしまっていた、
気絶のようだった。

というような感想を聞いたことがあって、そんな未知の経験をするのが怖かったのです。

でも私の場合は看護師さんとの会話で、徐々に眠くなり
これから寝ると自分でわかった状態で眠ることができました。
これは私にとって、とても有難いことでした。

麻酔科医の方がとても静かそうな方だったので、
私が質問しなければ知らず知らずのうちに眠っていたのかもしれませんが(笑)
突然意識を失うのが怖い方は、自分から質問してみるといいかもしれません。

麻酔からの目覚め

私が意識を取り戻したのは手術室でした。

声をかけられたのかはわかりませんが、痛みで目が覚めました。

「痛すぎるから、麻酔が効いていませんって先生に伝えないと・・・」

そんな気持ちで目覚めたら、手術が終わってこれから病室へ運ばれるところでした。

無事に終わったことにホッとして自然と涙が出ました。
あんなにホッとしたことはこれまでになかったかもしれません。
最上級にホッとすると人は涙が出るものなのですね。

病室への移動中はベッドの揺れで少し気持ちが悪くなり、
その後病室に戻ってからも数時間はムカムカしていました。
でも、じきにそれも落ち着きました。

病室に戻ってからは病棟の看護師さんが点滴をセットしてくれたり、
手術した右腕の下にクッションを入れてくれたりと作業をしてくれました。

ずっと意識があったので、看護師さんが傷の写真を撮ったときに
撮った写真を見せてもらいました。
これが自分の傷を見た初めての瞬間でした。

「こんなにすぐに傷を見る患者さん珍しいですよ(笑)」

と笑われてしまいましたが(笑)

また、手術室で起きてからずっと意識があったので、
夫が病室に来た時にもう起きているのかと驚いていました(笑)
早く色々な話がしたくて夫が来るのを遅く感じたぐらい。
夫と合流した時間はちょうど12時でした。

痛いとか、手術室でどうだったとか、痛くて目が覚めたとか
そんな話をずっと夫に聞いてもらいました。
本当はそんなに長時間居てもらってはダメだったのかもしれませんが、
夫に面会時間ギリギリまで居てもらいました。
次の日の朝まで寝た切りでしんどいと聞いていたので
少しでも苦痛な時間が短くなればいいと思い、
ノンストップで夫と雑談をしました。

体の様子はというと、術後半日ぐらいはとにかく痛みが酷かったです。
点滴ですぐに痛み止めを入れてくれましたが、
痛み止めが効いていないように感じるぐらい痛かったです。

手術日の一晩

噂通り、手術日の一晩がいちばんしんどかったです。
次の日の朝、先生の回診と看護師さんとのトイレまでの歩行練習を終えるまでは
ベッド上で安静にしていなければならず、
ずっと寝ていないといけないというのが
とにかく腰にきました。
22時ぐらいから腰が痛くなり、安静が解けたのが
翌日の9時ぐらいだったので、12時間近く腰の痛みと闘いました。

夜中に2回ぐらい看護師さんにお願いして
体の向きを変えてもらいましたが、ちょっと寝返りをうったぐらいでは
良くならないぐらい腰が痛かったです。

ベッドの角度は高すぎなければ上げても良かったのですが、
ベッドの角度調整で誤魔化せるのも最初だけでした。

これはみなさんおっしゃっていたので、とにかく耐えるしかない時間ですね。

次の日の朝には食事が摂れるのですが、
それもベッドの角度を上げて、
自力では起き上がらないようにして食べました。

自分の力で起き上がってはいけないと言われたことはこれまでになかったので、
一晩とはいえとても不便で長く感じました。
自分で自由に動かせる体があるということのありがたみを感じることができました。

これから手術を受ける人はこの一晩が大変だと思いますが、
頑張ってやり過ごしてください!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。