16日の入院生活を終えて

入院生活を振り返ると、シンプルに長かったなと感じます。

私は結局、術後どんなに長くても2週間と言われていた入院期間を
フルに使い切ることになりました。

術後は脇と胸から管が通されていて、体液が溜まるパックのようなものをぶら下げています。
そこに溜まる体液の量を看護師さんが毎日計測してくださり、
その量が規定量を下回ったら退院できることになっていました。

私は待てど暮らせど、その体液の量がなかなか減らず、
術後2日後ぐらいからはほぼ横ばいでした。
手術を受けた人には共感してもらえるかもしれませんが、
日中はあまり出ていなくて「今日は調子いいかも!?!」と思っていても、
なぜか朝起きるとがっつり溜まってしまっていてガックリ・・・

途中までひとりで悶々としていましたが、看護師さんと話したら
それはあるあるなようで安心しました。

初めに隣のベットにいた女性が、数日前に同じ手術をした方でした。
その方は70代でしたが、術後5日でもう退院許可が下りていたため、

これは私の方が若いんだし、同じかそれより早く退院できるのではないか?

なんてニヤニヤしていたら大間違いでした(笑)

リハビリを担当してくださる理学療法士さんも毎回私のカルテを確認してくださっていて、

「なかなか減らないね~!でもこればかりは年齢とか関係なく、
体質らしいので気にしないでゆっくり休んでね!」

と声をかけてくださって、励まされました。

とはいえいつまでも減らないので、術後10日後ぐらいに主治医から

「なかなか減らないけど、術後最長でも2週間しか管を入れておけないので、
退院日を決めてしまいましょう。」

とお話をいただきました。

不思議なもので、退院日が決まったとたんにみるみる体液が減り始めて、
退院日当日の朝にちょうど規定量になりました。

退院日が決まったことが嬉しすぎて、体も急ピッチで合わせてくれたのかなと思っています(笑)

入院中は長かったけれど、治療で通院している癌友に会えたり、
隣のベッドの方とお話しできたり、楽しみもちらほらありました。

また入院したいとは思わないですが、入院している人の気持ちが少しわかるようになったと思うと
無駄な経験ではなかったと感じます。

入院中に大変だったこと

入院中に大変だったことは、痛みです。

一番痛かったのは、術後半日ぐらいです。
個人差があると思いますが、私はシンプルに激痛でした。

手術室から病室に戻り、その後半日は痛み止めが効いてないと思うぐらい痛かったです。

次の日に中庭に歩きに行ったのですが、その時ももう病室に戻れないんじゃないかと思うほど
1歩歩くたびに、全身に激痛が走りました。

でも、みなさんはそんなに無理して歩かなくていいと思います!

私は看護師さんに、

「痛いから動かないのではなく、痛み止めを飲んで歩いてください」

と強く言われたので、てっきり凄く歩かないといけないんだと勘違いし、
中庭を1周してきたのですが、、、

後日隣に入院してきた方は、

「次の日は病室前の廊下を歩く程度でいいので」

と言われていたので、その程度で良かったのか・・・と後から少し後悔しました(笑)

あの時の痛みの衝撃は今でも忘れられません。

術後翌日の午後からは、日を追うごとに痛みが引いていく実感がありました!

しかし、管が入っている脇は入院中ずっと痛かったです。
じんわりとずっと鈍痛がある感じでした。
我慢できないような痛みでもないし、痛み止めを飲むのも面倒に感じたため、
私は寝る前しか痛み止めを飲んでいませんでした。
でも、やはりずっとどこかが痛いというのは不快なものですね。

管が抜けて退院してからも、1か月ぐらいは手術をした側を下にすると痛みがありました。

入院中も、退院後も痛み止めはふんだんにもらえるので、
我慢せず痛み止めを飲んでやり過ごしたほうがいいと思います。

術後3か月の経過

腕が上がるようになってきたと感じたのは、術後1か月半ぐらい経ってからでした。

もちろん入院中からリハビリは始まりますし、退院後も毎日リハビリを続けていれば
じわじわ上がるようにはなってきます。

ただ、術後3か月経つ今でも左右差はありますし、
初めのうちは自分の体ではないような気持になり少しショックを受けました。

前から腕を上に上げるのはできても、体の横から腕を上げる動作が
なかなか良くなりませんでした。

胸をとったはずなのに、胸になにか引っかかるものを入れられているような感覚がありました。
突っ張るだけではない不思議な感覚でした。

その不思議な感覚が無くなり、ただの突っ張りだけになったと感じ始めてからは
自分の中でも少し良くなっている感覚が持てて、気持ちが楽になりました。

今でも腕を後ろに引くような動きをすると突っ張りますし、左右差はあります。

でも、術後2か月ぐらいからは寝返りをうっても痛むことが無くなり
夜も普通に眠れるようになりました。

リンパ浮腫のことが気になるので、手術下側を長時間下にしておくことはしませんが
痛みがないだけでかなり快適です。

術後のスケジュール

退院から1週間後に、先生の診察がありました。

手術当日に傷口に貼られたビニールテープのようなものを
そのタイミングで先生に剝がしてもらいました。

それまではずっとテープが張られたままです。
お風呂等で傷口が濡れないように保護していたのかなと思っています。

術後5週半ぐらい経って、ようやく病理検査の結果を聞きに行きました。
検査結果については、また別記事に書きます。

次の治療は放射線治療でした。
主治医から病理検査結果を聞いた翌週に、放射線科の先生から治療の説明を受けに行きました。

その放射線治療が開始されたのは、術後丸2か月後です。
想像以上に間が空き、乳がんの治療期間の長さを改めて実感しました。
現在はまだ絶賛放射線治療中です。
放射線治療についても、また改めて記事にします。

乳がん治療は先が長いですね・・・
まだここから1年以上かかるのかと思うと・・・

でもみんな頑張っているから、私も頑張らねば!!

闘病中の人みんなと治療が終わったらお祝いしたい~~~!!!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。