美容院ともしばらくお別れ

私は脱毛が始まって2週間半後ぐらいに髪を剃りに行きました。
本当はバラバラ髪が落ちるのが嫌ですぐ剃ってしまいたかったのですが、
自然に抜け落ちるのを待つように本にのっていたので、しばらく我慢していました。
でも剃ってしまったら快適で、もっと早く剃ってしまえばよかったなと思いました(笑)

私は普段通っている美容院が友達がやっている個人の美容院だったので
友達に事情を説明して剃ってもらいました。

友達が物凄く配慮してくれて、友達のお母さんが経営している
フェイシャルサロンも併設されているお店なのに、
私の予約時間だけ、お客さんはおろか、
お母さんまで席を外してしてもらうようにしてくれていました。
その配慮だけでも胸が熱くなりました。

また、変わり果てた私の髪を見ても今まで通りの接客をしてくれたことも
本当に嬉しかったです。(今思い返しても涙が出そう)
自分ですら毎日変わってしまう自分の髪型に悲しくなるのに、
家族以外の人に見られたらどんな反応をされるんだろうってどうしても不安でした。
もちろん物凄く気遣いのできる友達だし、信頼があるからこそお願いしたのですが、
そういう前提があっても自分の心が元気じゃないと
無駄に不安になってしまうんですよね。
しかも見た目もゴラムみたいになってしまっていたので特に。

でも友達はいつもと違うのはハサミではなくバリカンを使用したことぐらいで、
それ以外は何も変わりませんでした。
友達も癌患者の散髪をするのは初めてだと言っていました。
きっと人一倍気を遣わせる状況だったと思います。
感謝という言葉だけでは表しきれないですが、心の底からありがとうと思いました。
私にとっては本当に忘れられない時間で、
きっとあの時私の髪に触れてくれた友達の手を一生覚えていると思います。
いつか絶対そのお友達に恩返しがしたいし、
絶対元気になって「髪生えてきたよ~!」って報告に行きたい!
治療頑張らなきゃだな!

癌患者あるあるかわかりませんが、
癌になったことで自分が普通の人ではなくなってしまったように思うことはありませんか?
私は癌と言われた日から、自分が欠陥商品にでもなったかのような気持ちになりました。
だからこそ、普通の人と分け隔てなく対応してもらえることが
とても幸せなことに感じます。特別扱いってちょっと傷つくこともありますよね。

私は友達の美容院があったので恵まれていましたが、
そこがなかったら、がんセンター内にある美容室に行っていたと思います。
物凄く心が熱くなった思い出なので、ちょっと夢中で書いてしまった。

肌の変化

髪を剃って驚いたのはニキビ?発疹?の多さです。
抗がん剤を打ち始めてから顔にも普段できないのに
ニキビが大量にできては潰れ、できては潰れを繰り返しました。
それが頭皮全体にも起こっていました。
ホルモンバランスが一気に崩れたからだと思います。
先生からも塗り薬を処方してもらって、数か月は塗っていました。

止まらない生理

抗がん剤治療を始めて最初の頃怖かったのが、
生理が止まらないことです。
毎週抗がん剤を打つたび生理がきて、1か月ぐらいずっと生理でした。
怖くないですか?そんなにずっと出血していて貧血とかも気になるし。

抗がん剤の副反応の説明を受けたときは生理は止まると
聞いていたので、もう一生ナプキンは使わないぐらいのつもりでしました。
それがいつまでたっても生理が終わらないのて急遽買い足しました。(笑)

先生に会うたびに、

生理がまだ終わらないんですけど大丈夫でしょうか?

って聞いていました。(笑)
でも先生は、そのうち止まると思いますよ~と軽い感じでした。
抗がん剤治療している人にはよくあることなのかもしれませんね。