こんにちは。
今日は乳がんの脳腫瘍術後1か月検診の様子を書いていきます。
参考になれば嬉しいです。

乳腺外科での治療再開(退院後2週間程度)

脳外科での治療が終わったので、乳腺外科での治療が再開になりました。

とはいえ、私は脳への遠隔転移があったということで標準治療からは外れてしまい、
がんセンターの先生たちのカンファレンスで治療方針を決めてくれたそうです。

退院の数日後に胸部のCTや全身のPETーCTを撮影し、
その結果をもとに治療方針を決めてくれました。

検査結果はその他のどこにも転移はなし!
本当に安心しました。自分の身体に感謝感謝です。

治療内容としては、転移前に予定していたゼローダの服用を始めるとのこと。
ただ、元々は半年間服用すればよかったところを
私の場合はミニマムで1年間の服用になりました。

1年後は要相談だそうです。

私からしたら治療期間が長すぎて、1年後には治療を終える気満々でいます。(笑)

これまでは病院で点滴で入れる抗がん剤を経験してきましたが、
それに比べたら副反応も軽く、先生も軽い感じで説明してくれました。

主な副反応は軽いムカムカと手足症候群?でした。
手足が乾燥しやすくなるので、とにかく保湿が必須。
あとは、日焼けをしやすくなるので、日焼け対策をしっかりしてくださいとのことでした。

服用ペースは2週間毎日(朝晩)服用して、1週間休薬。
休薬後に血液検査をして問題なければ同じように服用していくとのことでした。

毎日自分で服用するというのが嫌だな~と思っていましたが、
今となれば、点滴で入れられる抗がん剤よりはるかに楽なので
この治療でよかったなと感じています。
(でもできるだけ早く治療を終えたい・・・!)

乳がん脳腫瘍術後1か月検診(脳外科)

検診のタイミングは退院日からちょうど1か月経った日でした。

脳のMRIを撮ってから、主治医の先生の外来へ。

結果は良好で、脳圧を下げるために服用していたステロイドも
もう必要ないと言われました。

他にも、飛行機に乗ってもいいし、
車の運転も解禁になりました。(高速道路以外)

制限も緩和されて、薬も飲まなく良くなって
自分の身体が健康になっていると思えてとても嬉しかったです。

次回以降は3か月おきにMRIを撮っていくとのこと。

今後いつまで検査が必要なのか先生に質問をしたら、

「一生です。」

と言われて、おもわず「一生ですか!?!」と言ってしまいましたが。

逆にとらえれば、一生診てもらえるなら安心ですよね。

脳外科の外来は乳腺外科の外来とは違って、
一人一人の患者さんへの対応時間がとても長いと思います。

いつも20分ぐらいは先生とお話しているかな。
患者数が違うんだと思いますが。
それでもやはり、じっくり先生と話せると安心します。

質問したいこともとても聞きやすい雰囲気で、
この先生に当たってほんとラッキーだったなって思っています。

というか、脳外科の先生はみなさんとても優しそうで。
入院中に主治医の先生以外の方も毎日回診で来てくれましたが、
乳腺外科の先生の雰囲気とはまるで違いました(笑)

それは病棟の雰囲気もしかりで、
逆に脳外科の病棟にいる看護師さんは物凄くパキパキされているというか、
いかにもベテランという感じで。
安心感が凄くありました。

脳への転移がわかったときは焦りましたが、
治療を受ける環境は快適そのものです。

だから今でも脳外科の外来日は、ゆったりした気持ちで迎えられています。

生理検査結果HER2スコアが「1+」

大切な話を書き忘れていました。

術後1か月検診で先生がもっとも重要なこととして話してくれたのが、
術後の生理検査の結果、トリプルネガティブだけど
HER2スコアが「1+」という結果が出たとのことでした。

先生は「これを発見できたのはお金にかえられない価値があることです!」と
とても嬉しそうに話してくれました。

私ははじめ全然ピンとこなかったのですが、
これがわかったことで、今後「エンハーツ」という薬を使用できる可能性ができたとのことです。

どうやらそれがとても優れた薬だと言われている新しい薬だそうで、
これまでの抗がん剤は脳へ効くものはないとされてきましたが、
その薬は脳へも効くんだそうです。

その薬の適用範囲がこれまではHER2陽性(3+ または 2+でFISH陽性)だったのが、
今はHER2-low(1+ または 2+FISH陰性)までに広がっているとのことです。

正直、もう治療のない生活に戻りたい気持ちでいっぱいの私には
新しい治療の話はもうお腹いっぱいです。というのが本音でしたが・・・(笑)

先生があんなにキラキラした目で話してくれるなんて、
きっと相当意味のある転移だったんだなと前向きにとらえることができました。

遠隔転移なんて、良いことがないように思う方も多いかもしれませんが、
転移したおかげで新たにわかることもあるんだと知ってもらえたら嬉しいです。

次回はゼローダの治療の様子を書こうかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。